ヴァイスが旅立ちました

 今月はお祝い会の様子をお伝えするブログが続いていたので、この報告をすることを躊躇しておりました。

でも「わおん」の大事なことですので、今月の内にご報告しようと思います。

 

ブラウ君が6月15日に旅立ちましたが、その後を追うようにヴァイス君が10月20日に旅立ちました。

以前のブログでも書いておりましたが、白血病という重い病気を患っておりました。

死因は白血病による多臓器不全と獣医さんに告げられました。

 

 

 

今年の春、ドッグランでお花見

 

 

ご利用者さんたちについて出て、皆さんにお花を貰っています。

 

この優しい笑顔・・・

セラピー犬としての資質を備えた子でした。

 

 

皆さんと一緒に居られる事が、何よりも嬉しい子でした。

10月19日(土曜日)夕方に様子がおかしいと思い動物病院を受診しました。

獣医さんは首を傾げて苦しい表情で、「もうダメかもしれない」と言われ、私は入院して今少し命をつないでほしいと祈る思いでお願いしましたが、「数日の命をつなぐためにストレスのかかる入院をさせるより、最後の数日を家族と過ごす方が、この子は幸せだと思います」と言われました。獣医さんのその言葉で私も我に返り、この子の幸せを一番に思っていた自分を失っていたことに気付き、そのまま家に連れて帰りました。

 

獣医さんの言われた通り、次の日(10月20日 日曜日)の夕方6時20分に私に抱かれたまま旅立ちました。

苦しむこともなく、痛みもなく、綺麗に旅立ちました。

白血病だったので骨髄で作られる血液が完全なものではなく、酸素を運ぶヘモグロビンが少ないこともあって、少し呼吸が大きいでしたが、亡くなる日は一日中私を見ていました。私がどこへ移動しても私の方を向いていて、視線が合うのです。

その度に撫でたり話しかけたり、一日中ヴァイスと過ごしました。

 

旅立つ直前に体に溜まっていた尿と排便を出し、すっかり要らないものは外に出して旅立ちました。すっきりしたことでしょう・・・

 

 

日曜日と月曜日は自宅で最後のお別れをして、

ヴァイスの死を悼んで駆けつけて下さった方たちの声を聞きながら、眠っています。

私もヴァイスの前で休み、一晩中ヴァイスの手を握っていました。

まだ温かさが残っている体を撫で、「ありがとう、いっぱいいろんな事に挑戦したね。楽しかった…ヴァイスのお陰でワンコライフが充実したよ~ヴァイスは楽しかった?」と話していました。

 

火曜日の朝はとうとうお別れを決心をして、宝塚の動物霊園に連れて行きました。

私がヴァイスにしてやれることの最後です。心を込めて・・・

 

 

これはヴァイスが眠っている木製の棺です。

 

 

 

 

棺の扉を開けると、ヴァイスが穏やかに可愛い笑顔で眠っています。

 

 

最期のバイスの表情を見てやってください。

 

可愛いお顔で、いつものヴァイスで眠っています。

今にもペロッと下を出して動き出しそうでした。

ブラウや先に旅立ったお友達たちへのお土産も持たせ、2~3日分のいつものご飯も入れました。

下の左の写真は皆へのお土産や好物だったおやつ、右の写真はササミ・鮭やブロッコリーと舞茸と南瓜等、大好物だった数日分のご飯です。

今からヴァイスは四十九日間の修行にでますので、しっかり食べて頑張ってね!と祈りました。

お坊様がお二人も来て下さり、その説法に私の涙は拭われました。

素晴らしいお坊様の般若心経の声と大きなりんの音に支えられ、ヴァイスは旅立ったのですが、悲しみは言うまでもありませんが、私はこの時安堵の気持ちでした。

 

「わおんのわんこ」としてブラウと共にわおんで過ごし、皆さんに愛されたワンコでした。皆さんの近くにいつもいる子でした。

みなさんへも無償の愛を届けてくれました。

ヴァイス、本当にいい子でした。ありがとう。ありがとうの言葉では言い尽くせない、そんなセラピードッグでした。

 

 

もうこの笑顔には逢えません。

 

でも皆さんの心の中には永遠に生きているでしょう。

 

少しヴァイスとわおんの皆さんの触れ合いを、振り返ってみると・・・

 

 

今年の春です。

 

 

ドッグランでのお花見です。

 

やっぱりヴァイスは皆さんの中に。。。

 

 

 

 

 

こちらも今年の春。

 

 

 

狗鷲桜を観に行きました。

 

やっぱりこちらでも一緒に写ります。

 

 

 

ここは僕のお庭でち!と思っているかも?

 

 

今日はハロウイン🎃

 

こんな仮装が似合う子でした。

 

 

 

 

 

皆さんをこんな風に朝にお迎えをしました。

 

 

お出かけ先や施設内でも、皆さんと触れ合っていましたね。

ヴァイスを触ってらっしゃる時の表情が、どの方も穏やかで優しい笑顔です。

 

 

これはヴァイスはとても嫌がっています💦

 

可愛いサンタクロースになってくれましたが、トナカイさんの角のカチューシャが締め付けるので嫌なんです。

 

この表情もなんともかわいい・・・

 

 

今月のお誕生のお祝いをした時には、まだこんな風に主役と写真が撮れました。

最期の1か月はしんどかっただろうに、健気に呼ばれればその方の所に行きます。

 

 

こんな事もしました🍉 でも怒りません。じっとポーズを取ってくれる子です。

皆さんを笑わせてくれる・・・わおんのモットー「笑顔のお手伝い」が出来る子でした。

 

 

雪が大好きな子でした。生野高原の雪は綺麗です。大はしゃぎで走り回ります。

 

 

 

 

11歳のお誕生日

 

2024年 2月9日

 

 

 

早くケーキが食べたくて、真剣にSITをしています。

お誕生ケーキはヴァイスの似顔絵が乗ったクッキーで作りました。

キッチンで作っている時から「それ僕の?」と分かるのか、しきりに尋ねてました🙁

3月15日のブラウのお誕生日も一緒に祝っていました。元気だったんですよね…

 

 

下の2枚の写真は一緒に服従訓練を学んだご学友メイちゃんのママが、ヴァイスとの思い出として写真を送って下さいました。

この二人、レトリヴァーなんで物を回収したい本能が出て、離さないんです。

延々とこのままで引っ張りやっこをしていました。

メイちゃんは元気です。でも二人とも若々しいです。懐かしい・・・

 

 

 

2024年 お正月です。

 

初詣に粟鹿神社に行き、お利口さんにしてるので境内まで参拝させて頂きました。

 

こんなところでも、場のわきまえられる子でした。

境内ではオピッコはしません。

人に跳びつくこともありません。

勿論、吠えません。

 

 

ヴァイスの面白い写真や思い出の写真です。

こんなことがあったな・・・や、このポーズよくしてたな・・・と言うのがあります。

 

 

自宅でも愛され犬🐕でした。

いろんな旅行に連れて行きましたし、遊びにも行きました。思い出がいっぱいです。

ヴァイス、ありがとう。

 

 

 

 

自宅でブラウ君の遺影をじっと見て、

祭壇の方に向かって座ってることが

よくありました。

 

どう思っていたのでしょう・・・

 

自分の体調の変化に気付き、

「僕ももうすぐそっちに行くよ」

とでも話していたのでしょうか?

 

 

このおやつがヴァイスの最後のおやつになってしまいました。

 

 

 

亡くなる5日前です。

 

お誕生会をした時に、ヴァイスも欲しいと言うので、スポンジとキウイと少し生クリームも入れて・・・

 

皆さんと同じお味のものを食べさせました。

少し痩せているのがお分かりでしょうか?

 

 

亡くなる3日前です・・・

Oさんに呼んで頂いて、撫でてもらっています。

「もうちょっと涼しくなったら、また元気だそうな、おばちゃんも頑張るで」と話しかけて下さっていました。

 

骨ばってきているのがわかります。

 

ご飯を食べたがらないのと下痢が続きました。

でもOさんにいつもの様に撫でて頂き、「いつもの自分」を確認しているのだと思います。

思い出は語りつくせませんが、ヴァイスが残してくれたわおん内のドッグセラピーの空気は、ご利用者さんお一人お一人の心に残っていると思います。

 

皆さんに愛され、ヴァイスも皆さんに安らぎを提供し、本当にいい子でした。

生前に頂戴いたしました皆さんの愛情に、心よりお礼申し上げます。

 

私はヴァイスとの別れは悲しいし辛いし心は乱れておりますが、その一方で、ヴァイスと沢山の事に挑戦し充実した日々を送ってきて、その達成感と言いましょうか遣り切った感、満足感がとてもあります。

心から「ヴァイスありがとう、ママに付き合ってくれてありがとう」と言い、いつまでも悲しむことはしないでおこうと思います。

 

「わおん」はやはり皆さんワンコを待ってらっしゃいます。

ヴァイスの役目は大きかったです。いなくなってその空間の静けさを感じます。

 

次のセラピー犬を育てることを、ヴァイスと約束しています。

ヴァイスほどのいい子に育てられるかどうか心配ですが、頑張ります。

今、母犬のお腹にいるはずの仔犬を迎える予定です。

年内に生れ、2~3か月は母犬・父犬・兄弟姉妹と過ごし、春ごろに迎えたいなと思っています。生まれてみないと分かりませんが、セラピーに向く子とのご縁がありますようにと願っております。

素晴らしい血統の子なんですが、セラピーは向き不向きがあるので、元気だったらどの子でもいいというものではありません。

 

ヴァイス、見守っててね、ママ頑張るからね。

 

今回のブログはヴァイスの旅立ちをお伝えさせて頂きました。

 

嬉しい楽しいニュースではないので、皆さんの心にマイナスイメージにならないことを祈っております。

 

 

「わおん」にヴァイスはもういませんが、きっと四十九日間の修行を終え、立派なお空の犬になったらわおんの事を守ってくれていると思います。

 

ヴァイスありがとう。

そしてこれからも宜しくね。

 

 

四十九日が終わるまで

ヴァイスはこの祭壇に祀っています。

 

お気持ちのある方は,

りんを鳴らして手を合わせて下さっています。

 

どうぞだれでもお参りしてやってください。

喜ぶと思います。

スタッフ犬紹介

 

 

 

 

WEISS(ヴァイス)

英国ゴールデン

    レトリバー♂2013.2.9生まれ

様々なグループでセラピードッグの勉強をし、JKC訓練競技会ではトレーニングチャンピオンを獲得。

NPO法人日本アニマルセラピー協会のセラピー犬に認定。

認定NPO法人日本レスキュー協会セラピードッグチームの潜在性テスト・適性テストにも合格しています。

 

英国ゴールデンの持つ穏やかな性質とお茶目な気質を、セラピーの分野で発揮しています。

 

2024年 10月20日

永眠 11歳8か月

自宅でママに抱かれたまま、痛みや苦しみはなく永遠の眠りにつく。

 

 

 

 

 

 BLAU(ブラウ)

ボーダーコリー

♂2009.3.15生まれ

六甲警察犬訓練所、宗平所長の指導の下、2歳からアジリティーを練習。JKC大会にオーナーハンドラーで出場し、数々の賞を戴いています。

人間と遊ぶことがとても楽しいと思っている子です。

 

2024年 6月15日

永眠 15歳3か月

「わおん」の皆さんに見守られながら、苦しみも痛みもなく、大往生を果たす。